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Appleの書類アプリにAIの助手、声まね詐欺の新研究も ── きょうのAIニュース(10月29日)

Appleの書類・表計算アプリにAIの助手、Googleの「遊べる世界」をつくるAI、AIの声を使った詐欺電話の研究。3つのニュースを3分で。

夕方の窓辺にスマホと盾、ノートパソコンと小さなロボットを描いたクレヨン風イラスト

おはようございます。AIのまどです。きょうも3つだけ。温かい飲みものが冷めないうちに読めます。

Appleの「Pages」「Keynote」「Numbers」にAIの助手が入る

Apple(iPhoneの会社)が、書類を作る「Pages」、発表スライドを作る「Keynote」、表計算の「Numbers」に、AIの助手を入れると発表しました。文章の下書き、スライドのデザイン、表の整理などを手伝ってくれます。Apple自身のAIと、OpenAI(ChatGPTの会社)の技術を使うそうです。

ただし条件があります。11月から、有料の「Apple Creator Studio」(アメリカでは月12.99ドル)の利用者向けに届き、いまのところ使えるのはアメリカ英語だけです。無料版のアプリは、これまでどおり使えます。

わたしたちにどう関係する? 日本語でいつ使えるかは発表されていません。ただ、ふだんの書類の道具にAIの助手が入る流れは広がりそうです。こうした「文章や絵を作るAI」について、くわしくは生成AIとは? わかりやすく3行で解説へ。

Googleの新しいAI「Genie 4」は、文章から「歩き回れる世界」をつくる

Googleの研究部門(Google DeepMind)が、「Genie 4(ジーニー・フォー)」を発表しました。文章でたのむと、ゲームのように歩き回れる景色をその場でつくり続けます。音楽や会話など、音も一緒に出るのが新しいところです。

とちゅうで「雨にして」と文章(プロンプト)を打つと、天気も変わります。報道によると、同じ場面を保てるのは2分ほどまでです。AIへのたのみ方は、プロンプトとは? AIへの上手なたのみ方を3行で解説で紹介しています。

いまは一部のテスト利用者だけで、近いうちに一番高い有料プラン(Google AI Ultra)の人などに広げる予定です。Googleは、つくられた映像と音には目に見えない「しるし(SynthID)」を入れ、AIが作ったものだと確かめられるようにすると説明しています。

AIの声の詐欺電話、「声」より「話の中身」にだまされやすい

アメリカの大学やMeta(Facebookの会社)の研究者が、アメリカの大人4,100人に、AIの声や人の声を使った「詐欺電話」の録音などを聞いてもらう実験をしました。7月に学術誌に載った研究で、28日に日本でも報じられました。

「言うとおりにする」などと答えた人は平均16.5%で、およそ6人に1人。いちばん多かったのは、コピーした声で「妹がピンチだから、すぐお金を」と頼む場面で、36.1%でした。研究者は、声のリアルさより「急いで」「かわいそう」と思わせる話の中身のほうが効くと結論づけています。人の声を「AIだ」とまちがえた人も多く、声だけで見分けるのはむずかしいようです。

これは実験で、実際の被害の割合ではありません。

きょうの言葉:「ボイスクローン」ってなに?

ボイスクローンは、ある人の声を短い録音から覚えて、その人そっくりの声で好きな言葉をしゃべらせるAIの技術です。AIの「ものまね名人」です。便利な使い道がある一方、家族になりすます詐欺に使われることもあります。

きょうのひとこと

家族の声でも「急いで」「お金」と言われたら、一度電話を切って、いつもの番号にかけ直す。それだけで、あわてずにすみます。家族で「合言葉」を決めておくのもおすすめです。では、また明日。

参考:Apple Newsroom、Google DeepMind、TechCrunch、Expert Systems with Applications(論文)